ヘルシンキへ

今日はヘルシンキへの移動日。朝食を買いに大して美味しくもないのだが、なんとなく食べたくなったPret A Mangerへ行くと、いきなり堂々とサンドイッチを万引きしていく人を目撃。余りの堂々ぶりに一瞬何が起きているのか分からなかった。

12時過ぎの飛行機はBAの機体番号G-EUUMという見覚えのある機体。17:15ヘルシンキ着陸。荷物を受け取り空港のFree WiFiでメールチェックをして18:20発のフィンエアーバス(EUR5.9)で市内へ。

ホテルはOmenahotelという少し変わったホテル。インターネット予約のみでフロントも無く、予約時のコード番号が鍵代わりとなり、チェックインせずにダイレクトに部屋に入れる。部屋には電子レンジも付いており便利。


火曜の夜は国立博物館が20:00まで開いており、入場無料なので19:30頃から少しだけ見学。北欧の夜は長いので短期旅行者にはありがたい。


その後は街を少しぶらつく。マリメッコのフラッグシップ店は夜8時までなので明日訪れることに。ウニッコ柄の旗がなびいてかっこいい。


夜9時まで開いているデパートのStockmannをぶらつき、夕食と明日の朝食用のデリを購入。夕食は電子レンジで温めたデリとビールで済ませる。

ブログの更新及び洗濯をして1:30就寝。

待望の先進国、ロンドンへ

朝5時起床。5時半にタクシーを呼んであったので余裕で空港へ・・・のはずだったが、空港に着いたところでドライバーに電話が入りホテルにパスポートが有ると。チェックインの時にコピーを取るから翌日返すと言われたまま忘れてしまっていたのだ。あわてて引き返し、LE80に追加でLE55を払ってまた空港に行ってもらった。時間的には余裕があったものの、自分の甘さにへこむ。エジプトには余り良い思い出が無かった。

BAの長距離線はエコノミーでも靴下と歯ブラシとアイマスクが付く。シートの座り心地もなかなか良くて、食事も良かった。さすがは先進国のフラッグキャリア。「The Day After Tomorrow」を見る。11:20着陸。時間もあるのでピカデリーラインで中心部へ。


13:30頃ホテルにチェックインし、早速フィッシュ&チップスを食べに行く。


きれいなハンギングバスケットも懐かしい。久々のロンドンの夏はやはり気持ちが良い。エジプトの辛い記憶も薄らいでゆく。

午後は買い物。Oxford Circusがスクランブル交差点になっていたのが新鮮だった。


夜は会社の近くのパブでエールビールを飲みながら会社の同僚と土産話に花を咲かす。久々の日本語での会話。その後、駐在員御用達の日本食レストラン「りぼん」で食事。

カイロ観光

7時起床。食堂で朝食を食べる。クロワッサンと食パンとゆで卵とチーズという質素なもの。しかも不味い。

8時半観光に出発。まずは水を買おうと店を探して歩くがなかなかコンビニのような店が見つからない。しばらくあるいていたら人が話しかけてきて店を案内してくれた。その彼が、今からフランス人二人が車にのってサッカーラへ行くのでギザに行くならLE15でギザまで同乗させてあげるとのオファー。北京で騙されて以来「話しかけてくる人は信じるな」という原則を貫いてきたが、水を買った店はちゃんとした店だったし、LE15はまっとうな値段でもある。もしかしたらだまされるかなと思いつつも、一人くらいはいい人も居るのではないかと信じたくなる気持ちもあり、賭けてみることに。

しかし、車に乗っていて「仕事は何をしているんだ、給料は幾らだ」と訊いてきたので、やはりぼったくるつもりだなと確信。もちろん正直には答えない。そして降ろされたのはギザのピラミッドサイトからは遠く離れた怪しげな家の前。知り合いが案内するからということで、やはり途上国の観光地にはそんなにいい人は居ないということを再確認。

その知人とやらは、結局入場料全部込みでラクダか馬でガイドもつけてLE220(3,500円)と言って来た。自力で歩いていこうかとも思ったが、屋上に登ってピラミッドを見たら結構距離がありそうだったので、とりあえずLE200を先払いして残りは帰ってきてからということにしてラクダに乗った。ラクダは意外と大きく、乗ると高さ2.5mくらいに座っている感じ。



ガイドブックに載っているのと違う入り口からピラミッドサイトに入り、ラクダに乗ってしばらく行く。ラクダは小さい男の子が引っ張って、馬に乗った自称20歳の少年がガイドを務める。最後にガイドにチップを払ってやってくれと言われていたので全部でLE250(4千円)くらいを覚悟。まぁ既にUSD100を両替していたので使い切ることを考えればちょうど良いか。


ピラミッドのパノラマビューとかスフィンクス前の神殿にも入れたのでまぁLE100くらいの価値はあったか。最後に怪しいパピルス博物館に連れて行かれた。これもガイドの少年とつるんでいてきっとキックバックがあるのだろう。買う必要も無かったが、少額紙幣を入手するためLE150のパピルスをLE40に値切って購入。果たしてまがい物かどうか。折ってすぐに破けるようであればまがい物なのだが、日本に帰ってから確認することにする。

タクシーでLE25でカイロに戻り、考古学博物館へ。山ほどの石棺やら像やらが展示されているがやはりツタンカーメンのコーナーは群を抜いて見ごたえがある。かなり歩きつかれたので階段に座って休憩して次の行動を考える。もう2時過ぎなのでまともな食事をしようと近場のレストランを探すが、結構歩かなければいけない。一応歩き始めたものの、36℃の暑さと疲れで気力がなくなり、地下鉄に乗ってホテルに戻ることにした。


ホテル近くのジューススタンドでミックスジュースを頼む。これはかなり美味しい。LE2.25(40円弱)でこれはお得。


その後昼食用にとエジプトの庶民派ファストフードのコシャリをテイクアウト。米とパスタの上にトマトソースをかけたものに酢とチリソースで味付けして食べる。ジュースと水を買ってホテルの部屋で食べようとしたが部屋が掃除中とのこと。


そこでランチ代も宿泊費に込みだったので、レストランのランチを食べながら待つことに。
朝食が不味かったので全く期待していなかったが、レバーの炒め物は塩味が少し濃いものの意外と美味。野菜も酸味が利いていてなかなか美味しく満足。部屋に入ってからコシャリも半分食べ、しばらく休憩。

暑いのと疲れとでもう観光する気力もなくなり、そろそろ先進国へ行きたいと心から思うようになった。そのまま3時間ほど休む。

少し元気が出てきたので7時ごろからまた外へ出る。カイロのイスラム地区は世界遺産なので、少し見に行ってみるかと歩き始めたがすぐに疲れてきて引き換えし、もう一度ジューススタンドで今度はマンゴージュースを飲む。冷えていて濃厚な味でこれも美味。


帰りに缶ビールを買って部屋で飲む。夕食もホテルのレストランで済まそうと思ったが、昼遅くににたくさん食べたのとマンゴージュースで空腹にならず、そのまま寝ることにした。

アンマン観光、そしてカイロへ

今日は夜のフライトでカイロへ。それまではアンマン市内を観光。
手元の現金が27JDで、帰りのタクシーが12-20JDが相場なので残金を計算しながら観光をする。


まずキング・アブドゥラー・モスクや国立美術館の辺りを散歩。わりと緑が多くて瀟洒な住宅街という感じで結構美しい。歩いていると三菱車がたくさん走っていることに気が付いた。他にはシボレーとヒュンダイが多い。もちろんトヨタ、ホンダ、日産も多いのだが、三菱もかなりの存在感。日産車と同じくらい走っている感じ。後で思ったが、アンマンの町は急な坂道が多いので、パジェロの様な車の方が走りやすいのかもしれない。あとはハイブリッド車もたまに走っている。CIVICハイブリッド1台、カムリハイブリッド(?)2台、プリウス3台を目撃。


続いてもと高級住宅街のJabel Amman地区を散策。ラーニア王妃の運営するJordan River Foundationは庭がきれい。死海グッズがまっとうな価格で売られているということで石鹸を購入。6.35JDだと思ったら16%の税金がかかるということで7.4JDとなり、いきなり残金の計画に狂いが生じた。


それから近くのWild Jordanへ。アメリカが建てたものらしいが、トイレもきれいだし眺めがよくてなかなかいい場所。

ダウンタウンの中心部、アル・フセイン・モスクまで下ると、あとはアンマン城までひたすら登る。



アンマン城は2JD。見晴らしも良いし、中にある考古学博物館は必見。世界最古の集落のエリコから出土した頭蓋骨や、紀元前5-7世紀の人形などのほか、あの死海文書が見られる。

神殿の柱の陰で涼みながら朝食ビュッフェで作ったサンドイッチを食べ、ホテルへ帰ることに。時間はあるので30分くらい歩いて14時頃ホテルに到着。

ホテルのビジネスセンターでインターネットを使いメールチェックやニューヨークとシカゴのホテルの予約を実施。これでやっと全ての宿が確定。15時半頃ホテルを出発。ホテルの手配するタクシーは空港まで25JDとのこと。手元現金が17.6JDと足りないので、バスターミナルまで4JDで行ってもらいそこからバスに乗ることに一旦したが、手元に15JDしか無いというと15JDで空港まで連れて行ってくれた。アンマンでのタクシー交渉は全般的にわりと上手くいった。

19:45のフライトで着陸は21:10。それからビザを取ったりしてロビーに出たのは22:00頃。バスで行こうかと思っていたのだが、この時間になるとタクシーでやむをえないと判断し、2人のドライバーに競わせたがLE80(1,300円)より下がらず。Carlton Hotelという地球の歩き方で中級となっているホテルにしたのだが、ドライバーが途中から明らかに違う道を走っていることに気づく。ドライバーに何処へ行くつもりなのか訊いている間にFairmount Hotelというところに到着。どうしてCarltonがFairmountに聞こえるんだと思いつつも、中級クラスのホテルをタクシーが知っているはずもない。こういう国では高級ホテルにしておくべきだったと反省しつつも、気を取り直してドライバーに道を教えて1時間くらいかけて何とかたどり着く。

着いた宿がまた今までの宿の中でも最低レベルの宿だった。チェックインしたらホテルの人がベープマットを取り出してきて部屋に案内。エアコンは古くて、スイッチのつまみが壊れており、風量調節のつまみを外してそれをスイッチに付け替えてスイッチをひねる。シャンプー・リンスは無く、リネンサプライは普通サイズのタオルが2枚のみ。ドライヤーやましてやインターネットなど無い。洗面台で洗濯しようと思ったら洗面ボウルの排水口の蓋も無く、水を溜められない。うがい用のコップを蓋代わりにして洗濯をした。

アンマンへ移動、そして死海体験

今日はアンマンへの移動日。

ホテルをチェックアウトし、JETTバス乗り場でバスを待つ。昨日は9時くらいにバスが居たので、念のため8時半から待機。しかし、なかなかバスは来ず、ついに9時半になったところで行動開始。駐車場の人に訊くとJETTバスのアンマン行きは5時だとのこと。昨日あのバスが居たので毎日同じ時間に来るはずと勝手に判断したことを反省。やはり正確な情報をつかむことが大切。

気を取り直して近くのタクシーを拾って来るときに降りたワディ・ムーサのバスターミナルへ行くとアンマン行きのバスが居た。来たときは4JDだったが今度は5JDと言われ、まぁ観光客価格だから仕方が無いとOKしたが、おつりをごまかそうとするので抗議。すると荷物代だと言うので「来たときは荷物代も含めて4JDだったぞ。それでも5JD払うといっているんだからちゃんとつりを寄こせ。」と少しまくしたてたらあっさり5JDでOKとなった。これで懸案だったアンマン行きの交通手段を確保。

10時過ぎにほぼ満員になったところで出発。前の席に乗っていたヨルダン人女性の携帯待ち受け画面がアルプスの少女ハイジだったのが印象的だった。相変わらず運転手がアラブ音楽をガンガンかけてうるさいのでiPodでしばしJ-POPの世界に浸る。

3時間ほどでアンマンに到着。そこからホテルまでのタクシーは5JDと言われたので流しのタクシーを拾う。しかしメーターを使えと言ったのに使わないので正直な値段を言ってきたら後で死海への往復に使ってやろうと思い様子見。1-2JDが相場と見たが、3.5JDと言ってきたので、メーターを使わなかったからと3JDを渡してサヨナラ。

ホテルにチェックインして身支度を整えて、早速死海へ出発。死海イスラエルとヨルダンの境目にあたるので、イスラエル側には行かなかったものの途中にチェックポイントがあり、パスポートを持っていかないと近づくことが出来ない。水着とパスポートを持って行く。
ホテルの前に停まっていたタクシーと交渉し、35JD(4,500円)で往復してもらうことに。相場は25-30JDと聞いていたが、時間も無いしまぁ許容範囲。


アンマンから死海へは車で約1時間。


死海は世界で最も低い地点(標高マイナス410m)ということで、途中で腕時計の高度計を使ってみたらマイナス表示になっていた。


気圧が高いためペットボトルもこんな感じにへこんでしまう。


水というよりもお湯という感じの水温。入って見るとやはり体が自然に浮く。真っ直ぐ歩いていくと胸の上くらいまで漬かると足が浮く。なかなか楽しいが、しばらく漬かっていると、昨日の落ロバ事件で出来た擦り傷が痛み出す。また、顔にミネラルを補給しようと目に入らないように死海の水を顔に塗ったのだが、暑さで汗が流れ出し、それが目に入ってしまい、めちゃくちゃ痛くてシャワーを浴びに上がる。


湖底にはこんな感じで塩が固まっている。

死海を堪能した後、近くにあるネポ山やアイン・ムーサ(モーゼの泉)にも5JDで行ってくれないかと交渉したがダメだったのであきらめて帰る。

ホテルの近くをATMを探しがてら散策。キャッシングで0.5JDの手数料を取られた。キャッシングで手数料を取られたのは初めてのような気がする。
夕食の場所を探すが、金曜日で休日なのでスーパーやレストランは殆ど休み。ガソリンスタンドで水1.5リットルを0.35JD(45円)で購入。ガソリンは1リットル0.55JD(72円)くらい。


結局夕食はホテルのレストランで野菜スープとシシケバブ。食べていると急にホテルの入口あたりで歌や太鼓、花火などが始まった。結婚式のお祝いのようで、100人くらいが歌ったり踊ったりしていてなかなか面白かった。

ペトラ2日目

疲れていたのか6時半ごろまで熟睡。時差が多少調整されてきた。
朝食後、明日のアンマン行きのバスを確保するためホテルの目の前のバスターミナルに行くとちょうどアンマンから来たバスが止まっていた。ドライバーに話したが、明日午後4時ならOKいうことだった。もっと早い時間は無いのかと訊いたが、ドライバーは片言の英語でよく分からないらしい。
ホテルでタクシーを手配すると死海経由で100JD(13,000円)と小市民トラベラーとしては高くて手が出ない金額。まぁ明日の朝同じ位の時間に待っていればバスが来るだろうと考え、観光に出発。


再度Treasuryを通り、ファサード通りをまっすぐ行き、エド・ディル(Monastry)を目指す。
途中の柱廊通り沿いの大寺院で物売りのおばさんにつかまる。ネックレスが10JDだというので2JDに値切ったら2.5JDまで下がった。3JDを渡すとコインをくれた。なぜか2という数字が書いてあるのだが、0.5JD硬貨を見たことが無かったので、変だなと思いつつ受け取る。後で売店で使おうと思ったら使えなかった。後でよく見たらイスラエルの硬貨だった。あのおばさんにしてやられた。

博物館やレストラン周辺から先は800段くらいの登山道になる。ロバ使いが盛んに勧誘してくる。地球の歩き方情報では3〜8JDが相場ということだったので、3JDになったら乗ってみようと思って交渉していたら3JDまで下がった。

乗ってみると少年が鞭でロバをたたくと「ひぃっ」という感じでロバが階段を上っていく。結構揺れて危ないし、動物虐待みたいな気持ちになり気分がいまいち良くない。しかも途中で少年が余りにも強く鞭打ったため、バランスを崩して落馬ならぬ落ロバをしてしまった。

半分上ったところで、少年が3JDはここまでというので、これ幸いと歩いていくことにしたが、この少年のビジネスのやり方が気に入らないので無理やり腕輪を買って小銭を作り、2JDだけ渡して立ち去った。終いには少年は最後まで3JDで行くと言い出したが世の中そんなに甘くはないのだ。


エド・ディルまでは遠いので簡単に行けるTreasuryよりも感動はひとしお。


向かいの小高い丘に登ると反対側の深い谷が見渡せて見晴らしが良い。


木陰でホテルの朝食から持参したサンドイッチを食べて休憩。体力回復して博物館までは一気に下山。一旦休憩して柱廊通りを越えたところでRoyal Tombの方に行くかどうか悩む。体力的にはギリギリ感が漂ってくるが、結構時間もあることだしせっかくなので寄り道することにした。

まぁ行ってよかったが、そこで体力を消耗したのが後になって響いてきて、Treasuryまでに1回、Treasury前で1回、Siqで2〜3回休憩し、最後は気力を振り絞って歩くという感じになってしまった。ホテルでベッドに倒れこみ靴下を脱ぐと足にマメができていた。久々に限界近くまで来たという感じで夕食はまたホテルのビュッフェで済ませる。昨日の白ワインが不味かったので今日はビールにして正解。

イスラエルの通貨

1シェケルは30円程度で、2シェケルはすこし足らないけど大体0.5JDであることが判明。そういえばなんか「シェケルシェケル」とか言っていて、なんだか分からないなぁと思ったのだが、意外とあのおばさんは正直者だったのかもしれない。